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仮面ライダーゼロワン第4話『バスガイドは見た!アンナ真実』感想あるいは不破というヒーローについて


郷にとってのヒーローは、不破だ。

中学生にとって12年前は下手したら生まれていないほどの過去だ。
顔も覚えていない父親の罪を責め立てられる日常は、少年にとっては楽しいものではなかっただろう。
そんな中、一瞬の躊躇もなく「お前の父親は悪くない!」と言い放った男は、少年から見てどれほど輝いて見えただろう。
デイブレイクの原因を作ったとされる男の息子がいるというのに修学旅行に正にそのデイブレイクの現場を選ぶなよ、とか、同級生たちの謝罪がめちゃくちゃ早かったな、とか、立ち入り禁止区域内に中学生を連れ込むんじゃない不破、とか、親御さんに許可は取ったのか不破、とか色々ツッコミたい部分はあれど、少年に「お前の父親は悪くない!」と声をかけた不破のヒーロー度によって全ては帳消しになっている。
それほど不破は少年から見てヒーローだった。
正確に書けば、作中では少年→不破への感謝や憧憬などの感情はそれほど(全く?)描かれず、少年→12年前の真実、という矢印をメインに描いてはいたのだが。
そう、正確に書くならば、少年に声をかけた不破をヒーローだと感じたのは郷少年ではなく視聴者である私である。
或人というキャラクターにはすでに好感を抱いていたが、この第4話では不破への好感度、ヒーローとしての好感度がうなぎのぼりに登った。


不破はヒーローか

私の目にヒーローとして映った不破は、果たしてヒーローだろうか。
不破という人間は少々危険である。
例えばヒューマギアの暴走に人間は関与していない、という思い込み。
不破が見たのは暴走したヒューマギアであって、その暴走の原因は不破にも分からない。
黒い見方をするならば、郷の父親がヒューマギアを意図的に暴走させたかもしれない。
しかし不破はそこまで考えが至らない。
己の信じる真実を、疑うことなく他者にも投げつける。
今の所、彼のその真実は揺らがず、投げつけられた他者にもマイナスの事象は起こってはいない。
しかし、危うい。
不破が郷少年に「お前の父親は悪くない!」と言ったのは、不破にとっての真実と異なることを目の前で言われたからに過ぎない(おそらく)。
郷少年の気持ちを慮って、などといった殊勝な気持ちからではないだろう(おそらく)。
しかしそれでも、不破は単独ではなく郷を連れて立ち入り禁止区域へと向かった(それはそれでどうかと思うが)。
そして私の目には不破はヒーロー、救世主に映った。
今はそれで十分だ、まだ第4話なのだし。


パンチングコングはロックされていたかどうか。

そういえば、パンチグコングに関してtwitterで2つの解釈が流れてきた。
「刃はパンチグンコングもロックしたまま渡した」
「刃はロックを解除して渡していたが、不破は認証解除の手順を知らず力技で解除した」
不破が正規の認証手順を経ずにパンチングコングを強制解除したことは事実だが、果たしてロックは解除されていなかったのか、リアルタイムで見ていただけでは私には判別がつかなかった。
そんなわけで文明の利器、録画視聴。
シューティングウルフと違い、パンチングロックは最初のボタンを押した段階で音が鳴っている、ボタンを押した後に力技で開かれている。
つまり、刃はロックを解除していたが、使用者である不破が道具の正しい取り扱い方を把握していない=後者が正しいと私は判断した。
ふ、不破〜〜〜!!!

その他箇条書き

  • ゼロワンの正体明かしがこんな序盤になるとは、という驚きと、正体を明かすまでの流れの自然さ、説得力。
  • 高岩さんがダークライダーに!
  • 浅井さんが再びゴリラに!!(ギャグ形態かと思ったら普通にかっこよかったぜ)

次回も楽しみです。