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ラグビーW杯2019 感想のようなもの①

ラグビーW杯が始まっている。
前々回(2011年)のニュージーランド大会から観ていたのだから今回の日本大会を観ていること自体は驚きの展開ではないのだが、自分自身という人間をよく知っている身としては始まってみないと分からない部分も大きかった。
特に「今」はスポーツというジャンルからだいぶ離れたところにいる自覚があるから余計に。
(2009〜2016年あたりが自分の中でスポーツ熱が最も高まっていた期間だったかな。)
「今」は諸事象が絡みあって心に隙間が生まれた状態、何かにハマりたいという飢餓感を抱えている状態だから、これを切っ掛けに再びスポーツというジャンルに舞い戻る可能性は少なくない。
あの、楽しくも苦しい、己の嫌な部分とも向き合わざるを得ない日々に戻るのかと思うと、ホント勘弁してくれと思うと同時に、それでもいいと思う自分もいる。
どうなるかは分からないが、私は私の欲するところに付き従おう。
今までだってそうやってきた、義務感とか、今まで費やしてきた時間とか、そういうの振り捨てて、観たいなら観る、観たくないなら観ない、買いたいなら買う、欲しくないなら買わない、と徹底してきた。
だからこそ、興味が薄れた後も舞い戻る余地が残る、というのが私の持論。

閑話休題。 自分語りはほどほどに切り上げて、ラグビーの試合の感想に入ろう。
(日本-ロシア戦は録画を忘れたから観ていない、観る気はあったんだ…)


オーストラリア-フィジー(録画視聴)

結果は知らずに観戦。
オーストラリアと南アフリカって似てるよな…
多分(絶対)ユニフォームのカラーリングが似ているからだと思う。
この試合に限らず今まで観た印象だと、初戦同士の試合は最初の10分ほどがバタついているように感じる。
結果からいえばオーストラリアが勝ったけれどフィジーもいい試合をしていたと思う、前半はフィジーが勝っていたしね。
だからこそウルグアイ戦のフィジーは別のチームかと思うほどだった。
前半は12-14、最終39-21でオーストラリアの勝ち。
17点差ではあったもののかなり拮抗したいい試合だったように感じました。

フランス-アルゼンチン(録画視聴)

結果は知らずに観戦。
熱かった。やべえ、なにこれ最後の1秒まで(は言い過ぎかな、最後の5秒まで)勝敗がどちらに転ぶか分からなかった。
この試合ほど結果を見ずに観て良かったと思った試合もない。
20-3で折り返したから、これは一方的な試合になるのかなーなんて思っていたら。
後半アルゼンチン怒涛の追い上げ。
やばい。
比較的馴染みがある方のフランスをどちらかといえば微かに応援していたんだが、もう最後の攻防はどちらに勝ってほしいという気持ちは吹き飛んでハラハラしながら見入ってしまっていた。(ルイ・ピカモールとか4年前にもいたなぁ!)
これだよ、どちらが勝っても「見応えのある試合だった、エキサイティングだった」と言えるようなそんな試合が観たいんだよ!
(思い入れがあればあるほどフラットな、ラグビー的にはノーサイドな「エキサイティング!」は自分にとっては難しいんだよな!知ってる!)
と興奮しながらtwitter検索したらピカモールがオフサイドだったんじゃないか疑惑が引っかかってスンッとなってしまった。
せっかく興奮する試合だったんだからそういうの要らないぜ〜というのが正直なところだが、当事者や目の肥えたファンならそういう指摘は必要だよな…
23-21、ペナルティゴール1つでひっくり変える点差だったからこそだ。
とりあえずフランスおめでとう。

ニュージーランド-南アフリカ(録画視聴)

ニュージーランドが勝ったことだけは把握しての視聴。
好カード!
日曜日のNスペを観てからの視聴。
(Nスペにリッチー・マコウやダン・カーターが登場して懐かしかったなぁ、ダン・カーターやっぱかっこいいわ…)
(つか、自由視点映像すごかったな…)
ニュージーランドといえばハカ!なイメージだけれど、私的にはそれはどうでもよいのです。
ハカを踊るからかっこいいのではない、強いチームがハカを踊るからかっこいいのだ!
ほとんどの選手が真面目に全力でハカを踊る姿勢はとてもかっこよいとは思います。照れとかあると途端にダサくなるもんね。
やっぱりこの試合も最初はバタついていた印象。
テレビの情報によるとバレット3兄弟が揃って代表入り、ニュージーランドという強豪国で3人も代表入りってすごいな…
陸上だと3兄弟+1人のリレーチーム(ベルギー)もあるが、しかしベルギーは強豪国ではないからこそそれが成立する(&一卵性双生児)という側面は否めない訳で。
(それでもそのチーム編成でメダルを狙える位置にまでつけるというのはすごいし面白い)
しかし一番、え?!となったのはバレット3兄弟ではなく、南アフリカのチェスリン・コルビの従兄弟が400m世界記録保持者のバンニーキルクだ、という情報。
どおりで速いはずだよコルビ…
ぴょんぴょん跳ねて走って目立っていたもんなコルビ…
初戦同士の対戦というのもあってか好カードではあったものの好試合だったかというとそれほど…な印象。
素人目線で言いたい放題。

ウェールズ-ジョージア(録画視聴)

ウェールズが勝ったっぽいということを把握しての視聴。
ジョージアといえばゲデバニシビリフィギュアスケート)。
〜シビリ、というのは貴族の名前なんだっけ? ドイツのフォン、フランスのド、のような。
グルジアからジョージアに名称変更になってからどうもアメリカの方の国なのだというイメージが払拭できなくて困る。
東欧ですぜ。
試合はそれほど印象に残っていない…

フィジー-ウルグアイ(録画放送)

試合結果はニュースなどで知っていての視聴。
Jspoでは生中継をしていたらしいが、無料放送では東北限定の放送、非常にもったいないなあ!
東北民だから観れたぜ、へへへ!!!!
観れなかったなんてお気の毒、観た自分ヒャッホイ!
そう言いたくなるほどに見応えのある試合だった。
世界ランク10位のフィジー、対するウルグアイは19位。
普通に考えればフィジーの勝利。
トライ数だけ見ればフィジーは5、ウルグアイは3。
トライだけの点数ならば25-15でフィジーが10点も上回っていた。
しかしフィジーはことごとくキックを外す。
呪われているのではというくらい外す。
27-30という最終結果、つまりフィジーは1度しかキックを成功させていない。
そりゃ負けるよ〜。
最後もフィジーがキックを外して終了、という試合全体を象徴するかのような幕切れ。
中三日で疲れもあったのかなぁとは思うものの、オーストラリア戦とは別チームのようなフィジーだった。
ではグダグダな試合だったかというと、全くそうではない。
確かにフィジーはキックも含めミスが多かった、解説者が何度「え?」「あれ?」と漏らしたことか。
しかーし、ウルグアイが素晴らしかった。
何と言ってもタックル。
素人目にもタックルがよかった。
団結力!みたいな。チーム一丸となって守っている感がすごかった。
逆に解説でも触れられていたように攻撃は単調というか、強豪国のような多彩さはなく、ひたすら愚直に前に進むパターンが多かったものの、それすらも魅力に映るほどウルグアイは輝いていた。
まぁ、確かに、アップセットだった、格下ウルグアイが、という「情報」込みで楽しんだ面がないとはいえない。
これがニュージーランドだったらここまで、いい試合だった、と言うはずがない。
でも、それも含めての試合観戦だよね。
純粋に試合だけを、試合内容だけを楽しむなんてのは理想だよ。
試合と関係ない感想も一つ。
試合会場が釜石スタジアムということで、東京やら横浜やら神戸やらの大スタジアムと比べると収容人数の少ない場所だったのだけれど、それがいい効果を生んでいた。
何より景色がきれい。美しい。
青空、白い雲、山間部、そして芝生。
ボラボラのキック前の画は2度とも最高だった(2度とも外したけど)。
カメラワークもその風景の美しさを意識していただろうし、おそらく少し色彩調整もしていたのかな、青空と芝生の鮮やかさ的に。
序盤は試合よりも景観に心を奪われてしまうほど美しかった。
なんでこれを全国放送しなかったかなぁ、もったいない。

イングランド-アメリカ(録画視聴)

結果は把握しての視聴。
ん〜〜〜〜〜。
微妙。
いや、失礼な物言いなのは重々自覚しているんですよ。
でも微妙な試合だった。
あまりに力の差がありすぎたのかな。
イングランドもフィジーと同じく中3日での試合だったらしい。
全くそんなことを感じさせない…いやミスもポロポロあったけど。
ペナルティキックも選択できる場面でことごとくトライ狙いのイングランドは「勝つのは当然、ボーナスポイントもきっちり獲るぜ」という一種のいやらしさを感じさせるほど。
あ、強いチームが手を抜かず強いのは好きですよ、誤解なきよう。
アメリカがなぁ…
前日のウルグアイを観てしまっているから余計にアメリカにも輝きを期待してしまった。
最後の7点を輝きと見る向きもあるとは思う、諦めてしまったらあの7点は絶対に入らなかったのも確かだ。
執念はあったと思う。
でもさ、あのトライはアメリカの執念だけではなく、審判の温情、イングランドの集中切れもあってこそだったよね。
実際に試合会場に自分がいたらイングランドファンのようにアメリカに大声援を送っていた自信はある。
試合の雰囲気に丸ごと取り込まれていたならば、アメリカーー!!!と大興奮していたと思う。
でもこちとら自宅観戦、しかも結果は点数まで知っての観戦だぞ。
どうやったらこのイングランド相手にこのアメリカがトライを決められるんだよ、と思っているうちに78分まで来ちゃっていたよ。
45-3であれば、ペナルティキックが決まったんだな☆よかったね☆と思えたけれど7点は明らかにトライを決めている…え、無理では?
だってここまで惜しいシーンがない…
と思っているうちに80分が経過。
イングランド蹴り出さない!
勝手な想像だけど、最後までトライを積み重ねたい選手と、もう終わり〜な選手とが混在していた気がするイングランド
そこからアメリカが意地と執念で攻撃し、度々イングランドにボールが渡るもののアメリカが簡単に取り返し、審判は反則の笛を吹かず、イングランドのFWは走らず、会場全体がアメリカを応援。
いや、もう、これ、お膳立てでしょうよ…。
びみょ〜〜〜〜…
素直に、よかったねアメリカ! とは言えない。
完封負けも屈辱的だろうけれど、これもなかなか屈辱的では…
もちろんトライはトライだけど。
あの大歓声は「きみたちは弱いのによく頑張った」という温かくも残酷な声だよね…
ちょっとこの試合では、その温かさにノれなかったな…
ウルグアイのような試合を見せてくれていたらノれたと思う。
まぁウルグアイイングランド相手に機能できるかは分からないけれど。
うん、まぁ、相手が悪かったよねアメリカも。
次の試合では輝きを見せて欲しいな。