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ラグビーW杯2019 感想のようなもの②

世界陸上の記事がまだ書き終わらない…

さてラグビーの方は予選プールが終わり決勝トーナメントへと突入。

nn4al.hatenablog.com

①で触れた以降の試合をざざっと書いていきたいと思う。

予選プール

アイルランド-日本(録画視聴)

インターネットやテレビからの情報はシャットダウンして視聴したのだが、生身の人間の表情や口調から「あぁ日本が勝ったのかな」と察しての試合観戦となった。
普段スポーツを見ない人間の「いい試合だったよ(とてもいい笑顔)」なんてそんなのもう察すなという方が無理である。
大会が始まる前の世界ランク1位アイルランドは、本当に世界ランク1位だったのだろうかというほどのキレのなさ。
日本チーム寄りから見れば、日本がとても良かった、という感想になるのだろうが、まぁこっちは別に日本チームを応援しているというわけでもないので、単純に強豪国のキレがなくて残念だったな、という感想に落ち着いてしまう。
それはそれとして日本はおめでとう。

日本-スコットランド(生中継)

この大会始まって以来の生中継(自分が)。
台風19号の影響で、できるかできないか、当日まで分からなかった試合。
中止になれば日本が予選2位通過となり、スコットランドの敗退が決定。
そんな状況であればキツい批判の一つや二つも出てしまうのはしょうがないと自分は思う。
スコットランド敗退を煽る各国のコメントを日本の一部の人間が面白がって拡散するという状況はなんとも気持ち悪いものに感じてしまった。

煽るなら 自分の言葉で 煽ろうぜ

面白がれるのはそれが自分たちとは関係の薄い国々だからであり、これが例えば日本と韓国であれば、全く同じ内容の煽りだったとしても様相が変わってくることは想像に難くない。
なんというか、無邪気だな、と思った次第です。
さて、決勝進出をかけた負けられない試合。
日本は負けても1トライ差であれば予選2位通過、勝てば予選1位通過。
逆に言えばスコットランドは8点差以上をつけて勝たなければ予選敗退。
終わってみれば28−21、日本が7点差で勝利し、文句なしに予選1位通過。
まさかの準々決勝の相手はニュージーランドではなく南アフリカとなった。
勝ち上がったとしても日本は2位通過だろう、と大方が予想していたと思う。
しかし1位通過である。
NHK大河ドラマを休止とし地上波放送を決定(てことは南アフリカ-アイルランドであればBS生中継のつもりだったな?)、日テレはゴールデンタイムにニュージーランド-アイルランドを放送することになった。
日テレは少しお気の毒。
(こっちも南アフリカよりはニュージーランドと日本の試合を観たかったというのは正直なところ)
そしてアイルランドもお気の毒。
まさかの準々決勝でニュージーランドと当たることに。
でも日本に負けなければ1位通過できていたもんね…

試合内容に関しては特に何も言うことはない。
基本1人で観戦するのだがフィーバーが沸き起こっているせいで複数人での観戦となり、知っている人間の少々わざとらしい叫び声とかめっちゃウゼェなと要所要所で思っていた。
(集団の叫びであれば全く問題ないのだが)

決勝トーナメント

イングランド-オーストラリアだけ未視聴。

ニュージーランド-アイルランド(生中継)

前半22-0、最終結果46-14
日本と競っていたアイルランドがボロ負けするという、すごい試合を見せつけられた80分だった。
後半の点数だけ見れば24-14でそこそこ拮抗していたんじゃない?と思うかもしれないが内容的には前半も後半もニュージーランドのペースだった。
ニュージーランドはあまりに上手すぎて、「上手い!すごい!」という感想すら抱きにくい…
比較として、日本戦で見ていたアイルランドが日本戦よりもさらに沈んでいる、輝かせてもらえない、という相対化によってやっと、ニュージーランド強いんだなぁと実感するというか。
強豪国同士の試合ですよ、世界ランク1位と元世界ランク1位の対決ですよ、という情報を持たずに見ていれば、強豪国が発展国をズタボロにしていると見てしまったかもしれない。
もちろんこれは4年に1度しかラグビーを見ていない素人目線の感想であり、目の肥えたファンであれば、ズタボロにされているアイルランドの強さも見出せるのだろうけれど。
(実際、強くなければニュージーランド相手に2トライも取れないと思う)
必死ってなあに?の如く強かったニュージーランドでした。
準決勝はニュージーランド-イングランド

南アフリカ-日本(録画視聴)

前半5-3、最終結果26-3。
スマホの謎通知がトンプソン引退をお知らせしてきたせいで結果だけは察した状態での視聴。
予選でニュージーランド相手に負けたとはいえ23-13の10点差に抑えた南アフリカだもんなぁ。
前半は5-3だったからそこそこの点差で終わるのかな、と思いきや後半一気に南アフリカが点数を重ねてしまった。
日本は0点でなくて良かったね…
「日本人として日本チームを応援する」という気持ちは特にないのだが、前々回大会から見ている身としては、
'11年:W杯1勝が目標(予選全敗)
'15年:初勝利が大金星(3勝1敗で惜しくも予選敗退)
’19年:開催国として予選全勝1位通過
サクセスストーリーの辿り着いた準々決勝の舞台には思わず目頭が熱くなってしまった。
(B'zの『兵、走る』の歌詞♪ゴールはここじゃない、んだろうけれど、とりあえず開催国チームのゴールとしてはこれ以上なかったんじゃなかろうか)
にわかファンが大量発生したようだから日本国内のラグビー人気が高まるといいね !
(前回大会も南アフリカからの勝利で大盛り上がりしていた記憶はあるが、今回ほどではなかったもんな)

ウェールズ-フランス(録画視聴)

順番的には南ア-日本よりも先に行われたが視聴したのはこちらが後。
いやぁ面白かった。
だって2回見ちゃったもん。
フランスの試合は予選のアルゼンチン戦から2度目の観戦。
どちらも接戦かよ〜、なんなのもうフランス。
結果は知っちゃってたんだけど点差は知らず。
あぁこれ結果も知らなければもっと手に汗握ったんだろうな、スマホがフランスの監督の退任をお知らせしてきやがったんだわ…
フランス好き、と自覚した試合でフランスが敗退した…
なんか毎回フランス好き…と思っている気がする。
フランスチームの魅力は実況解説でも触れられていた通り、

  • シャンパンラグビー(速いパス回し、湧き出るサポート)
  • 選手1人1人の想像性
  • 良くも悪くも前評判が当てにならない
  • 波がある

あたりだろうか。後半2つは悪口じゃねーかと思われるかもしれないが、魅力です。
例えば2011年大会では予選で日本に苦戦を強いられていたのに決勝まで勝ち進みニュージーランドに1点差で負けた、とか、予選のアルゼンチン戦でも前半は20-3と折り返し谷も関わらず後半に逆転され(た後にさらに逆転し2点差で逃げ切る)、とか、この試合でも前半19-10と勝っていたものの、後半は点数を重ねられず19-20で敗退。とか、とにかくいい意味でも悪い意味でも読めない。
波がある、という部分は、チームによっては欠点になるのかもしれないし、勝負という面では欠点であることに間違いはないんだろうが、魅力という面ではプラスに働いてしまっている。
ヌタマックが外したPKとCGのどちらかでも入っていれば、とか、メダールがあそこでキックを蹴っていなければ、とか、レッドカードで退場者が出ていなければ、とか色々惜しい場面はあったものの、それを補って余りあるほど魅力的なラグビーを展開していたフランスチームだった。
いい試合を見れて大満足。
ウェールズも良かった。
後半25分のワトキンスの片手パスとか、おおおおお!となったし。
しかし素人ゆえ情報処理速度が遅いなぁと歯がゆく感じる場面も多かった。
知識や肥えた目があればこのシーンでもっと大量の情報を取り込んで処理できて楽しめるんだろうなぁという思い。
さらにカメラに映らない選手の動向(最も顕著だったのは「カミーユ・ロペスがドロップキックを狙っています」のところだろうか、カメラにロペスは映っていなかった…)
この試合、2回見てしまったのだが、2回目はスロー再生も何度か駆使しての観戦をしたところ、脳みそが疲弊してしまった。
座って見ていただけなのに!
それだけ集中して観た、ということ、集中して観れば疲れるほどに情報を処理しなければならないということ、そして選手たちはそれを走りながら行なっているという事実。
いやもうほんとすごいわ。

準決勝はウェールズ-南アフリカ、そしてニュージーランド-イングランド
予想では決勝はニュージーランド-南アフリカだが、どうなるかな。