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ラグビーW杯2019 感想のようなもの③

終わってしまった、決勝は11月か、まだまだ先だな、なんて思っていたのに終わってしまった。
こんにちは11月、もうすっかり秋も深まってきているよ。

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はい、準決勝2試合、3位決定戦、そして決勝戦の感想です。

準決勝

ニュージーランドイングランド(録画視聴)

7-19
自分はラグビーのW杯を前々回大会から観始めている=ニュージーランドが負けた試合をここまで観たことがなかった。
うーん、ここで過去形になるとは。
結果は知らずに観ていたものの、前半の早い時点でこれはイングランドなのでは…と感じてしまうほどニュージーランドが封じ込められていた。
このチームは本当に今まで観てきたオールブラックスと同じチームなのだろうかというほどミスの多かったニュージーランド対ベストなイングランドという試合内容だった。
ニュージーランドチームも人の子なんだな、3連覇へのプレッシャーなのかな、とか、イングランドが対ニュージーランド対策を120%やってきた成果なのかな、とか色々と感じてしまう試合だった。
正直、相手の強み・良さを封じ込める試合内容は観ていてそれほどエキサイトしない、もちろんこれは観ているこちら側の知識不足・観戦力の低さに起因するものの。

ウェールズ南アフリカ(録画視聴)

16-19
対するこちらのカードは対照的にお互いの強みをぶつけ合い、全く点差の開かない試合となった。
しかし南アフリカが3点を獲る→ウェールズも3点を獲り返す→それを延々と繰り返す中で南アフリカがトライを決めて突き放す→かと思いきやウェールズもすぐにトライを返して追いつく、という、ずっと南アフリカウェールズが追い続ける展開だったから、最終的に時間切れで追い付けなかったという結末は80分間に相応しいものだった。
1回くらいウェールズが逆転する時間があれば分からなくなったんだけどね。
ないこともなかったんだけどね、逆転できるチャンスも。でも出来なかった。
最後は3点差で南アフリカが決勝への切符を手に入れた。
1点差でフランスに競り勝ったウェールズは、今度は3点差で南アフリカに競り負けてしまった。
でも面白い試合を2連続で観られたし、ウェールズの試合は予選決勝通じて最も多く観ることになったから、愛着も増し湧くというものです。
ウェールズにはアランウィン・ジョーンズの他にウィン・ジョーンズもいるということをこの試合でやっと把握。
交代なのにいるじゃん!と思ったのだった。
ロス・モリアーティはその苗字から覚えやすく、そしてピッチ上でもしばしばイエローカードを食らったりして画面に映る機会も多かった。
ダン・ビガーは、まぁ、目立つよね。
一方南アフリカはデクラークが目立つ目立つ。長髪&小柄という目を引きやすい風貌をしているということを加味しても目立つ。
twitterでもデクラークめっちゃツイートされていた、普通は10番とか(南アだとハンドレ・ポラードとか)の方が言及ツイート多そうなのに。

3位決定戦(生中継)

ニュージーランドウェールズ
40-17
選手も気持ちを立て直すのに苦労したと思いますが、こちらはこちらでどういうテンションで見ていいのか分からないまま観終わったような気もする3位決定戦、でもエキシビションマッチのようで面白かったなぁ。
今まで控えだった選手が先発に、先発だった選手が控えに、というのが両チーム共通。
今大会で退任を表明している両監督、代表引退を公表している多くの選手。
勝っても負けても負けは負け、だったら引退する選手に花道を、プレッシャーから解放され、観客もお祭り騒ぎ、ありがとう、ありがとう、素晴らしいプレイには大歓声を、という雰囲気。
ベン・スミスがハットトリックか?!という大活躍を見せ、観ていたほとんどの人間の脳裏に「なぜ準決勝ではベン・スミスを外したんだ、入れていたらもしかしたら」という思いを抱かせたり(アーロン・スミスからベン・スミスへのパス、そしてトライを決めたベン・スミスに満開の笑顔で駆け寄るアーロン・スミスの一連の流れは最高だった)、ソニービル・ウィリアムズが躍動したり、ロス・モリアーティがやっぱりボコボコにされたり、アランウィン・ジョーンズ交代時に大きな拍手が沸き起こったり、いい試合だった…
点数だけ見ればかなり一方的にニュージーランドウェールズを押さえつけたような点差だが、試合を見ていればウェールズの良さ・魅力も十分に伝わる内容だった。
特に、跳ね返されても跳ね返されても前進を続けての粘りのトライは、華麗さもなければ個人技もなく、ただひたすらに真っ直ぐで単調で愚直と言ってもいいようなスタイルではあるものの、見ている手に力が入る、そんなトライでした。
最後は尻。
今大会、尻を見るのは私は2度目っすね、イングランドアメリカでも確かアメリカの選手が尻ってた。

いやー、ベン・スミスかっこよかったー…
自分の好みが分かりやす過ぎて笑える。

決勝(録画視聴)

イングランド南アフリカ
12-32
予選で南アフリカに勝ったニュージーランドに完勝したイングランド対3位決定戦でニュージーランドに完敗したウェールズにギリギリで競り勝った南アフリカ
そんなのイングランドが勝つと思うじゃん。
しかし結果は、南アフリカに競り負けたウェールズに圧勝したニュージーランドに完勝したイングランドに勝った南アフリカに予選で勝ったニュージーランド、という3竦み構造(さらに優勝国に3点差で負けたウェールズに1点差で負けたフランス、と続いていく…w)
ニュージーランド対策は120%でも南アフリカ対策は不十分だったイングランド
もし仮にニュージーランドが予選2位通過であれば、準決勝でイングランドと当たるのは南アフリカで、そうなれば決勝のカードはニュージーランド南アフリカだった可能性が高いな、とか、台風で予選イングランド対フランスが中止にならなければイングランドが2位通過だった可能性もあるしな、とか色々組み合わせを考えてしまうものの、どのチームと当たろうが勝てばいい、という精神でなければ優勝なんて目指せないのだろうな。
お祭りの和やかな雰囲気に包まれた3位決定戦とは打ってかわり、決勝戦は負傷者続出の泥臭い試合となりました。
うん、まぁ、そうなるのも当然だよね、勝てば優勝、負ければ準優勝。
雲泥の差。
どこにでもいるデクラークが決勝でも動き回り、準決勝では外れていたチェスリン・コルビが走り回る南アフリカ
立ち上がり10分で、これは南アフリカが勝つのでは、と思わせる活躍。
一方のイングランドニュージーランドを押さえ付けた力はどこに消えたのか、というほどに見せ場を作れず。
これが対戦競技の面白さ、相手との相性というやつか。
ウェールズが食らいついていた南アフリカに、イングランドは全くついていけなかった。
これ、もしウェールズが勝っていたらイングランドとどういう試合を展開したのだろうか、6ヶ国対抗ではウェールズが勝っているようだけど。
ベスト4からは総当たり戦をやって勝ち点を最も多く獲得したチームを優勝にしてくれ、と思わず言いたくなるような、全組み合わせが見たかった、そんなことを考えてしまうまさにBestな4ヶ国だったな。
総当たりは盛り上がんないだろうし、当たる順番とか疲労度とか色々あるから実現しないだろうし、実現させたいわけでもない、ただ、イングランドウェールズも見たかったし、決勝Tに入ってからのニュージーランド南アフリカも見たかった。
あれもこれももっともっと見たかった、見ていたかった。

ああ、ラグビーW杯が終わってしまった。
次はフランスかぁ、4年なんてあっという間なんだろうな、4年前から今大会もあっという間だった。
次もまた楽しめるといいな。