菊池寛『入れ札』twitterログ
菊池寛「入れ札」、九郎助がセコいことやってなかったら弥助お前さんどう申し開きをするつもりだったんだ…
— 七瀬だん (@key4d) 2019年11月19日
自分は九郎助の心情メインで読んでしまったから怖さとかは特に感じなかったな。気持ちは分かるよ九郎助…。弥助のほうに目をやると、「バレてないと思ってるがバレてるからな…」というなんとも言えない気持ちに。うん、九郎助が誘惑に打ち勝っていたらほんとどうしてたんだよ弥助…目算外してんぞ…
— 七瀬だん (@key4d) 2019年11月19日
菊池寛「入れ札」のテーマはなんなのか。自分は九郎助の恥だと思っているんだが、そういや数日前にRTした人は少人数での無記名投票では匿名性は保証されるかがテーマだと述べていたっけ。
— 七瀬だん (@key4d) 2019年11月21日
九郎助がズルをしてもしなくても弥助の投票先が九郎助でないことを九郎助は知る運命にあるのだが、ズルをした九郎助はそれを問いただすわけにはいかない、嘘をつく弥助よりも不正をした自分のほうが卑しいと分かっているから。
— 七瀬だん (@key4d) 2019年11月21日
興味深いのは、投票が終わった段階ではまだ弥助は嘘を付いていない、という点。期待させるような微笑しかしていない。バレないと判断してから嘘を付いている一種の賢さ。弥助にとっての誤算は、九郎助が不正を行ったことに考えが至らなかったところなのだが、もしかすると至っていたのかもしれない。
— 七瀬だん (@key4d) 2019年11月21日
「俺の嘘を指摘するにはあんたの不正を明かさなきゃなんないだろ?」とそこまで弥助が考えていたか。いなかったはずだ。九郎助が弥助を斬らなかったのは、九郎助が踏み止まれた結果でしかない。危険な博打を打つ理由もないし、弥助にそこまで頭を巡らす脳もない。
— 七瀬だん (@key4d) 2019年11月21日