ナナシャルダンダン

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ゼロワン、リュウソウ、タイガ感想

観た順に。

仮面ライダーゼロワン第5話『ワタシは熱血ヒューマギア先生』

前回の感想でバルキリーの仕草について少し触れたが、今回は熱い手の平返しをさせてもらう。
今回のバルキリーはすごくよかった!
女っぽい優雅さ、ではなく、優雅だった。

よかったといえば迅くんもよかった、変身前も変身後も。シャキーン!好きだよ。
初期化されてから幼児退行が進んだ気がする。
「暗殺ちゃ〜ん、待って〜」
殺ちゃんもシリアスなヒューマギアかと思いきや、「あんさ、つぅ〜」とコミカルさを携え、シリアスなのは刃さんだけだった。
殺ちゃんを回収しながら再び解き放ったAIMSは何が目的なのだろうか。
ゲストの中学生、見覚えがあるなぁと思いきや、『おんな城主直虎』の亀(幼少期)、そして『名前をなくした女神』の主人公夫婦の息子くんだった、大きくなったな。
…え、直虎って2年前だけど2年でこんなに成長するの、子供ってすごい。

ヒューマギアはルールを破らないはずなのに→自我が芽生えたから、ということをさらりと描写していたが、不破さんが指摘するように「自我だと?危険だ」。
だって自我が芽生えたことで規則に縛られなくなるということは、今回は体育教師ヒューマギアだからそこまで問題ではないにしても、規則絶対の現場では大問題になるだろ、これ。
ここを深く掘り下げるのか、掘り下げないのか。
ゼロワンは未だ保留中の事柄が多すぎる。

来週は仮面ライダー滅という名の高岩さん登場。予告でアがるぜ。

騎士竜戦隊リュウソウジャー第30話『打倒!高スペック』

今回もロボ戦なかったなリュウソウ。
戦隊は必ず1話の中で1度は巨大戦をやらなければならないものだと思っていたが、そうでもないようだ。
せっかくロボのスーツアクターが世代交代し、バリバリ動けるようになったのだから勿体無いなぁと思う一方、ロボ戦がないと言う自由さでノビノビやっているリュウソウは楽しい。いやロボ戦があったらつまらないとかではなく。

カナロが追加戦士にしてはスルリと仲間になったのは、ナダという第2の追加戦士が控えていたからか〜(追加戦士になる前提の発言)と納得しきりのここ数週。
初登場が第26話だからまだ5話しか経っていないのにもっとずっといた気がしてくるナダの存在感。
たった数話でナダというキャラクターの闇を演じることのできる力量、これはもう新人さんではなく経験のある役者さんにオファーしますよ。(オファーだよね?)
新人の役者さんたちが1年後の終盤には見違えるような演技をしている、それもニチアサの魅力のひとつではあるものの、この短期決戦は新人では無理だ、そしてやはり演技力が他のメンツとダンチだ、と実感する長田さんの演技です。
それに引っ張られるように、呼応するように、今回のナダと対峙するトワの表情もとてもよかった。
(いきなりのコウ上げ発言は少し浮いていたものの、天下の大河でも主人公上げ台詞は頻繁に出てくるしな…)
経験値で言えば吹越満もすごい役者なのだが、完全に脇役に徹しているのもすごいよな。
いやニチアサのベテラン枠のみなさんみんな「徹して」いるけれど。
例えば『仮面ライダーゴースト』に出演していた竹中直人が『盤上の向日葵』の東明のような凄みを見せていたら、完全に主役級が食われてしまう、そうならないバランス感覚も含めてベテランなんだろうな。
ナダはメインキャラクターなのでどんどん出張っていいと思います。
ガイソーグというカッコいいガワの中がナダ というの、全く少しもマイナスになっていないのも幸せすぎる。
声もさ、関さんの低音ボイスが魅力的だったから、どうなのかな、と思っていたのに「そいつは強いのか?」(cv関智一)から徐々にミックスされ、最後に長田さんの声になったところめちゃくちゃ好きです。
ガイソーグのスーツアクターって清家利一さんだよね、は〜ブレドランと一緒…。
追加戦士になってくれナダ…。
(意思を持つ鎧に囚われていた追加戦士ってどこのキョウリュウジャー…だけどいいんだ多分スタッフは分かってやっている)
(そういえばキョウリュウグリーンのソウジくんがハイローの映画で大人気になっているな、ハイロー全く分からないんだけどtwitterで楽しそうに話題にしている人が多いから気になっている)

次回、バンバも笑って踊るの?!
バンバも?!

ウルトラマンタイガ第15話『キミの声が聞こえない』

ストーリーが動いてきましたね、盛り上がりますね、と言いたいんだけど、いや今回だけを見たら盛り上がっているんだけど、どうしても、こう、トライスクワッドのメンツの出番が異様に少なく、タイガとヒロユキの絆もそれほど描いていないように感じてしまうこれまでを踏まえると、スッと距離を置いてしまう。
マイナスの積み重ねをしているわけではないから、脳内で行間を埋める努力もしていこうという前向きな気持ちにもなれるが、う〜ん、惜しい。
トレギアは良かったですよね、いい意味で気持ち悪くて。
元親友の息子を入念に計画した末に闇堕ちさせる、「聞こえるかナンバーシックス!」と叫ぶ、その直後に元親友の息子の頬を撫でながら「僕と君とでバディーゴー」とイヤラしく囁く。
親友本人に、ではなく、親友の息子に絡んでくる残念さも含めて魅力的な悪役だと思う。
いや本当にこんなにいいキャラクターがこんなにもイキイキとしているのになぁ。
もったいないなー。
そういえば霧崎はトレギアと同一なのだろうか。それとも憑依か。

トレギアのように恨んだ相手の子供を悪の道へと引き込み復讐しようとするキャラクターというと、全くのジャンル違いだがアルセーヌ・ルパンシリーズのジョゼフィーヌバルサモ(元恋人の生まれたばかりの息子を誘拐し犯罪者に仕立て上げようとする)や、同じく同シリーズのドーブレック代議士(自分を振った女性の息子を堕落させ犯罪者の世界へと導く)が思い浮かぶのだが、まぁトレギアさんの場合(というよりタイガという作品の場合)タロウがほとんど出てこない、タロウの息子であるタイガが一応の主人公であるという点に置いて、なにやら独特になっている。
「タロウの息子」として認識されるのを嫌うタイガ、そのタイガに「タロウの息子」だからこそ粘着するトレギア、そして「タロウの息子」としてではなくタイガとして接するタイタス・フーマ・ヒロユキ、という三角関係がうまく描写されていたらなぁと思ってしまう。
トレギアの魅力だけで最終回まで見続けられるとは思うけれど。
惜しいなぁ。