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月9『シャーロック』総集編 感想

総集編のようで総集編ではなかったスペシャル。
やっぱり“悪の女性”の描写が古臭いなと思ったり、パワハラの件も大事だけど服役中の妻に会いに行きなさいよそういうとこだよ(妻の台詞から夫が面会に来ていないのは明らか)、とかツッコんだりしながらも、過去の事件の人々の「今」を描いていたのはよかったし、3年後しれっと何事もなかったかのように戻ってきた獅子雄と泣きそうな3人(特に江藤刑事)の対比にジーンときてしまった。
守谷とは、という謎には一切触れず(この時点で守谷はもう終わったことと認識している)(続編があるならまた登場するかもしれないが)守谷はただの舞台装置だ、という扱いは、最終回の感想でも書いたとおり、自分は好きです。
原作よりも存在が大きくなるキャラクターの1位と2位がモリアーティとアイリーン・アドラーだと思うのだが、終わってみれば月9シャーロックはどちらも大して大きな存在として扱わなかった(続編があるならまた変わるかもしれないが)
序盤の感想で、ホームズものとして観るのはやめた、というようなことを書いたけれど、振り返ってみれば、シャーロック・ホームズものだったな、に変遷している。
若宮くんいらないと思っていたけれど、若宮くんを好きになっている。
観続けてよかったと思う。
続編があるならまた視聴したい。
その時は女性描写が良くなっていることを願う。
好きだからって不満や欠点まで飲み込んだりはしない。
いや、好きだからこそ、かな。
批判に対して擁護したい部分もあれば、批判に同意する部分もある。
0か100かの必要はない。
満点でもあり零点でもある、そういう作品は少なくない。

同性同士の恋愛を「だからどうした」の一言すら必要ないほど当たり前のものとして描写してほしい、と書いた回がある。
今回、獅子雄と若宮ちゃんを恋人同士だと受け取ったハドソンさん(役名なんだっけ)に対する若宮ちゃんの反応が「そういうんじゃないですよ」や「違いますよ」の強い否定ではなくスルーだったのが非常に好ましかった。
ん〜、なんでだろうな。
あのシチュエーションが男女であれば、「こういう人には勝手に思わせとけ…」という一種の諦めが漂うというか。
BBC版の、男性同性愛を、散々ジョークや笑いのタネにし、誤解からの否定、否定されても誤解し続ける恋愛脳に辟易した記憶があるからなのだろうか。

男女の「違いますよ」と男同士/女同士の「違いますよ」は同じ否定でも、現状では内包する意味が異なってしまう。 「同性なんてありえない」という意味が。
それを笑いにするのは好きではないので、スルーの対応にホッとした。

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